貰いました。本通りで。 朝テレビで平和記念式典の中継を見た。
前日の平和公園の準備の様子を思い浮かべながら。
そして原爆が投下された8時15分に黙祷。広島市長の平和宣言、
広島の子どもたちの平和への誓い、初めて参列した国連総長や、
総理の挨拶など初めて丸ごと聞いた。
(いつもニュースで編集されたものを見ていた。)
65年前に14万人の命を奪った世界で初めて投下された原爆。
そして、3日後には長崎で7万4千人の命が奪われたというこの悲劇。
子どものころから平和教育を受け知っていたつもりだったが、
最近被爆直後の広島の様子を撮影していたアメリカ軍のフィルムや
封印していた被爆者のカルテなどをテレビや新聞で見るにつけ
改めて恐ろしさと怒りがこみあげてくる。
被爆者の方々は二度と悲劇を繰り返して欲しくないと重い口を開いて伝えようと
してくださっている。「どう伝えてもあの日の苦しみは誰にもわからないし、思い
出したくもない」と口を閉ざしたままの人も多かったと聞く。
人に伝える、語るということは忘れようとしたことを思い出す・・・
どれだけ辛いことでしょう。
一生懸命伝えてようとしてくださる方々のお話をこちらも一生懸命受け止め
人に伝えたいと思う。
この日、広島で初めて公開された映画『キャタピラー』を
見に行った。 第60回ベルリン国際映画祭銀熊賞(最優秀
女優賞)を受賞した映画で、若松孝二監督、寺島しのぶ、
大西信満の舞台挨拶もあった。
8月15日の終戦記念日に先駆けて、6月19日沖縄、
8月6日広島、8月9日長崎、そして8月14日全国劇場にて
公開されるそう。
衝撃を受けた。
低予算で短い期間に撮り終える過酷な撮影だったが
チームワークで充実した作品に仕上がったそう。
リハーサルは一回で本番一発勝負という緊張感が
見ているこちらにも伝わった。
この日は朝平和式典にも参列されたお三方。
「今まで戦争を意識したことなかったけれど、この映画で
演じることにより今後戦争は繰り返してはいけないことを
感じた。これから自分ができることで、そのことを伝えたい」
舞台挨拶での寺島しのぶさんの言葉が印象的で期待したいし
そんな作品を見たいと思った。
若松監督にも、夫役の大西さんにも今後も目が離せない
感じだった。
この日は、広島県立美術館へも行ってみた。
戦前の廣島の町並みを見たかったから。
そして、「拝啓 原爆ドーム様」に
メッセージを送ってね。と先月芸術家の方から
お手紙をいただいていたから。
まだ送っていなくて、というかどんな風に書けば
いいのか想像力の乏しい私は他の方々のメッセージを
見てみたかったから・・・なのでした。
(この話、後日書きますね)