ネコがいなくなって数日が経つ。

母がとても淋しがっている。




もともとは、山の上のおばあさんの飼い猫だったそうで

ワケあって不在になり

餌を求めてフラフラと降りてきたところ

うちにいついてしまっていたのが数年前。


ガリガリで、よろよろ死にそうだったネコを

とりあえずその場を助けたつもりだったが

そのまま気が付けば家に上がり込んだり、

昼寝したり、人懐っこくて

追い出しても、追い出してもやってきた。


子どもの頃から絶えずネコが家にいたという母は

「悪さするわけでもないから追い出さないで」と

いつも出迎え&見送りするネコの姿を

楽しみにするようになっていた。




ガリガリで死にそうだった年老いたネコも日増しに太り、

プリンスのようだからとプリンと名前までついた。


実はそう年寄りでもないことがわかり孫の成長と共に?

ネコの成長にも目を細めていた母。




ネコ好きのお客様からも随分可愛がってもらっていた。


先月末大阪から叔父(父の弟)が加計にきた時も

「プリンを家から出さないでおいて」と言われ

ず~っと抱かれっぱなしだったなぁ。




その叔父は長年飼っていたイヌが一昨年他界し今でも

淋しさは募るばかりで、叔母の文章&叔父の写真で

本も出版したほど。



今にしてその叔父一家の気持ちがわかると母は言う。

いなくなると初めてわかる淋しさ・・・。

(とはいえ、叔父一家とイヌの関わりは10年以上で

家族同様、こちらの淋しさどころではないではないでしょうが)


「私がいるからいいじゃん」と冗談めかしていったら

「それがちょっと違うんよねぇ」と小首をかしげて真面目に応える母に

「またいつか帰ってくるよ」と根拠の無い励まし。




どこかで幸せにいますように。


(上から2番目の写真は叔父撮影。

10月27日の夕方、見送りの写真。)