うちの田舎の家に来られた方は、よく

「何年前に建てられた家なのですか?」と尋ねられる。





いわゆる伊達二階の古民家で縁側もサッシではない。

「さぁ、築150年ぐらいでしょうか。」と答える。




親から聞いたまま言っているのだが、

150年前の暮らしがどんな様子だったのか、ピンと来ない。


そこで出会ったのが、「百年前の家庭生活」という本。

はしがきに著者のひとりが

「私たちは政治や戦争や企業のことよりも、

本来主役であるはずの市民の家庭生活や生活感情の方を

多く知りたい・・・」とある。

普通の市民は記録を残さないし、出版もされていないので

埋もれた資料を集めた四人の著者がまとめて出版したそうだ。

1900年から8年間に絞って、対象者を都市に限らず

農村魚村まで拡げている。


「昔の日本のよさが失われている」と言われている昨今、

きっと何かが見えてくるはず?


2000年にイギリスで放映されたドキュメンタリー

「家族で体験ー1900年の生活」の紹介もされていた。

大変興味深い。(100年前の生活を家族で3ヵ月間体験して、

いかに現代が便利な世の中になったかを実感するような番組だったようだ。

NHK教育テレビでも放映されたらしい。

是非、再放送していただきたいものです。)


湯沢 雍彦, 奥田 都子, 中原 順子, 佐藤 裕紀子
百年前の家庭生活